ボトル彫刻へのお問合せが何件かあったので、久しぶりに加工してみることにしました。
ボトルへの彫刻ですが、部分的ではなく円周に沿って加工を行う場合は、このロータリーアタッチメントを使います。このユニットは、プロッターのY軸(前後)の動きを回転方向に変換するしくみになっています。
今回は、加工のためだけに何種類かのワインとスパークリングワインを買ってきました。
(さすがにシャンパンはお高いので加工用には買えませんでした。)
加工はとても簡単です。
加工用のデータを作成する際に、ドローソフトのドキュメントサイズのY軸寸法を加工する材料の円周寸法に変更して、プリンタドライバでロータリー使用のオプションにチェックを入れるだけです。
材料のセットは、このようにロータリーの左右にあるコーンで挟み込むだけです。
それでは、早速加工を行います。
これは、1回だけレーザーを当てたものです。すこし弱かったようです。画像のサイズは縦12cm横10cmで、加工に要した時間は約12分です。画像は、ワンタッチフォトでガラス加工用にエフェクトをかけています。 レーザーの設定については、今回はプリンタドライバのデータベースから読み出したデフォルト設定を使っていますが、出来るならばボトルの表面処理やガラスの色にあわせてレーザーの加工設定を変えるのが望ましいです。
ということで、ボトルの裏側に再度、加工を施してみました。
左が1回だけレーザーを当てたもので、右側が3回レーザーを当てています。
右側のほうがクッキリしています。右側は12分×3回=36分で完成というわけです。
もちろん深さも多少深くなっています。 今回は30Wレーザーを使っていますが、同じ仕上がりにするなら50ワットなど、出力の高いレーザーの方が早く作ることが出来ます。 ちなみに、同じ時間で加工するならば出力の高いレーザーのほうが深い彫刻が可能になります。
こちらはワインボトルです。写真ではなく市販の画像をそのまま流用して、レーザーを強く(長時間)当てています。
何とか、かろうじて塗料を入れられるぐらいの深さですね。
ということで、色を入れてみました。
一般に流通しているボトル彫刻製品の多くはサンドブラストを使っていますので、レーザーと違って深い彫刻が可能です。
ただし、マスキングや砂を当てる作業など基本的に全てが手作業ですので、ドローソフトで画像を作って印刷するだけのレーザーと違い、手間と時間&ブラストのテクニックは必要です。
今回、もっとも苦労した作業は、レーザーによる彫刻ではなく、買ってきたボトルのラベルを剥がす作業だったことは言うまでもありません。
詳細はレーザーワークスまで
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