当社が販売するxToolシリーズの中でも、xTool F1に次いで人気のあるCO2レーザーカッター xTool P2を使ってワインボトルに彫刻を行いました。
作り方はいたって簡単です。 彫った箇所に後から色を入れますので、あらかじめ彫刻箇所にマスキングテープを貼り、その状態でロータリーチャックにボトルをセットします。xToolのロータリーアタッチメントは、チャックが樹脂製で保持力が弱く、中身が入ったワインボトルを片側だけで保持することはできません。
ですので、リフティングサポートを使って反対側を保持します。このリフティングサポートは昇降機構がついているので、付属の水平器を使ってボトルを水平にセットします。
ロータリーアタッチメントを置く位置(前後方向)は、フォーカス用レッドポインターがボトルの中心になる位置です。左右方向についてはとくに指定はありません。
次に、オプションのレーザー墨出し器を使って、ロータリーチャックの軸とボトルが同軸になるように調整します。この時、レーザーのX軸アームと平行にセット(目視)するのは言うまでもありません。
セットが完了したら、レーザーで彫るだけです。ただし、レーザーの強度が高すぎるとボトルが割れてしまいます。ワインボトルの場合は、ひびが入る程度ですが、中身がシャンパンやスパークリングワインの場合は、炭酸ガスの内圧によってボトルが破裂します。ですので、それほど強くないパワーで複数回に分けて彫刻します。今回は2回に分けて彫刻しました。
こちらが彫った直後の状態です。後から気づいたのですが、デザイン的に細い線を多用しないほうが良いです。CO2レーザーはビーム径が太いので、細い線を残すような彫刻だと、線がほとんど残らなくなってしまいます。
彫ったボトルに塗装を行います。塗装はスプレーで行うのが良いでしょう。
塗り終わりました。
マスキングテープを剥がして完成です。
マスキングテープを剥がすタイミングですが、塗料が十分に乾燥してから剥がす必要があります。半乾きの状態でテープを剥がすと、塗料も一緒に剥がれることがあります。 今回、気が急いてしまって、早く剥がしてしまったため縁の一部の塗装が剥がれてしまいました。
剥がれた場合は、あとでタッチアップして補修します。
従来は、ボトル彫刻には業務用のレーザーカッターが必須でしたが 安価なxTool P2を使えば、それほど規模が大きくないリカーショップや酒造会社でも気軽にボトル彫刻をしていただけると思います。
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