当社にあるレーザーのデモ機に、CO2レーザーマーカーが加わりました。
CO2レーザーというと、やはりCO2レーザーカッターのほうが知名度があって一般的なのですが、CO2レーザーカッターは、その名の通り、カッター=切断向けなので、彫刻はそれほど速く加工することが出来ません。X-Yのプロッター方式であるがゆえ、それは、RF(高周波)励起の業務用レーザーカッターをもってしても同様です。
しかも、直流励起のガラス管レーザー管を使う安価なレーザーカッターは、切断には使えますが、彫刻加工の速度については、RF(高周波)励起の業務用レーザーカッターの半分程度です。
CO2レーザーマーカーは、加工面積がそれほど大きくなく、また材料を切断することは出来ませんが、彫刻速度については、RF(高周波)励起の業務用レーザーカッターをも凌駕する圧倒的なスピードで加工することが出来ます。 材料の切断は不要です、という場合はレーザーカッターよりもレーザーマーカーのほうがお勧めです。
一番左が、CO2レーザーマーカーです。空冷のRF励起レーザー発振器をそのまま搭載しているので、ファイバーレーザーと比較するとボリュームがあります。デスクの下にあるのが基板や電源ユニットが収められている制御ユニットです。
今回は、テスト彫刻で、レーザー加工によく利用されるMDF(中質繊維板)と檜(ひのき)を彫刻してみました。尚、レーザー出力を最大で加工すると一気に深い彫刻が可能ですが、その場合、大量のの排煙が出るため、あえて出力を絞って、複数回に分けて彫刻を行っています。大型の集塵装置や排気ファンを使用すれば一気に加工することも可能です。
完成したサンプルがこちらです。こちらは檜です。檜は、彫刻感を強調したかったので、回数多めにレーザーを当てました。
こちらがMDFです。
木工系の加工をされているのであれば、CO2レーザーマーカーはイチオシのお勧めレーザーです。
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