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レーザーカッターでステンシルの型抜きシートを作成

ステンシルのカットについてのお問い合わせをいただいたので、早速、ステンシルのサンプルを作ってみました。


ネットでステンシルを検索してみると、『絵柄や文字を切り抜いた型を素材に当て、塗料を塗ることによって絵柄などを素材にプリントする方法』といった感じで表記されています。



そのステンシルの材料は、厚紙やシール紙、プラスチックなど、とくに決まったものがあるわけではないようです。 厚紙は厚みによっては耐久性に欠けるような気がしますし、シール紙だと一回限りの使用になってしまうので、今回は樹脂板を使うことにしました。 


まず、加工データを作成します。ステンシルで気をつけなければならないのは、型を切り抜く際に、パーツが欠落してしまうのを防がなければなりません。 例えば、アルファベットのOやPやAなどは、そのまま切ると、中の部分が落ちてしまいます。そこで、中のパーツが落ちないようにブリッジしてあげます。 


あらかじめブリッジされたステンシルフォントも出回っていますが、それだとデザインの選択肢が限られてしまいますので、Illustratorを使って、好みのフォントにブリッジを追加してみました。


今回は、『a』『e』『p』『o』の4文字がブリッジの対象です。Illustratorのパスファインダーを使えば簡単に追加できます。


ということで、B4サイズの樹脂板をカットしてみました。 このデザインで、約3分でした。


この樹脂板ですが、熱に弱いので切断面はアクリルのようにシャープにはなりません。ただし、用途が型なので、目的を達成するには問題なさそうです。


こちらは0.2mm厚の樹脂板です。ギザギザ感が残ります。


ちらは、0.1mm厚です。こちらの方が0.2mm厚に比べると、若干ですが滑らかです。



この型紙をMDFボードに貼り付けます。


着色する際は、塗料を付けた筆やスポンジで叩くなどあるようですが、手っ取り早くスプレー塗料を吹き付けてみました。


ということで、出来上がったのが、こちらです。 デザインは、『魔法のランプから出てくるランプの精』をイメージしたのですがちょっとデザインがまずかったみたいで、オドロオドロしい感じになってしまいました。


それから、スプレー缶を使用したので、ガスの圧力で塗料が型紙と素材の隙間に入り込んでしまい、ボヤけた印象になってしまいました。おそらくステンシルのプロの方が作業すると、もっと綺麗になるような気がします。


同じ型を使って、赤色の塗料を吹いてみました。 ますます怖い感じになってしまいましたが・・・


とりあえず、このような感じでステンシルは作ることが出来ます。


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