透明度を維持したアクリル彫刻

アクリル板をレーザーで彫刻することは、とてもたやすいのですが、アクリルのレーザーに対する特性を十二分に活かす必要があります。

たとえば、アクリル板に写真を彫刻する際は、レーザーを当てると白く発色するというクセを利用して加工しますが、レーザーでの彫刻後に色を入れるような場合は、逆に白く発色すると色が綺麗に入りません。

白く発色した状態で色を入れると、白く滲んだような色合いになってしまいます。たとえば、レーザー彫刻後に後から赤色を入れるとピンクっぽい色になってしまいます。

こういった場合は、極力、透明感を維持した状態になるようにレーザーを当てる必要があります。


下の例は、透明のアクリル板(押し出し板)に、レーザーを当てたものです。

文字は、鏡文字にして、裏からレーザーを当て、完成品は表側から見る、という加工です。



何も考えずに、普通にレーザーを当てると、下のように白く発色し、熱による曇りや削りカスが周辺に付着してしまします。この曇りを後から除去するのは容易ではありません。マスキングテープを貼って加工するという方法もありますが、後からマスキングテープをめくるのも手間がかかり、何より白くなった彫刻部はどうにもなりません。


そこで、少し工夫してレーザーを当てると、下のように、ある程度の透明感を維持することが可能です。

比較すると、目に見えて出来栄えの差があります。

次に、それぞれに、赤色の塗料を入れてみます。


まず、下が白く発色した状態で色を入れたもの。赤が鮮やかではありません。

これが透明感を維持した状態で色を入れたものです。少しわかりずらいですが、赤が鮮やかに入っています。

並べて見ると、一目瞭然です。左側が鮮やかに発色しています。

このように、少しの工夫を行うだけで、今までの手間を少しでも減らし、商品価値の高いものを作ることが出来ます。

実際には、透明アクリルに白や黒などの背景色をあらかじめ塗っておき、その後レーザーを当て、彫刻部分に別の色を入れると良いです。


詳細はレーザーワークスまで。