とくに珍しくもないのですが、レーザー刻印を行う際に、材料を配置(位置決め)するための治具を切り出しました。ちなみに、治具は当て字だそうで、本体は英単語のjigだそうです。加工位置を指示するために用いる器具の総称だそうです。
治具はアクリル5mmをカットして作ります。今回の治具は円柱状の部品を配置するためのものです。
まずはデータ作成。
黒文字は、スキャン加工(ラスター加工)用のデータです。オレンジの丸は保持ピンの位置を示しています。(後述)
赤色の長方形が、実際にカットするためのベクトルデータとなり、青色の十字マークは、いわゆるトンボです。実際のレーザー刻印時に、これを使って加工データの位置補正を行います。緑の文字は刻印用のシングルストロークフォントです。今回は、治具の製作だけなので使いません。
加工データをまとめてレーザーのコントロールソフトへ転送します。
まず、ベーステーブルをレーザーにセットし、コーレルで作ったデータを見ながらカットラインに重ならない位置に保持ピンを配置します。
今回は、5mm厚のアクリルなので、ピンは6本もあれば十分です。
ということで、早速、加工を行います。
Youtube動画
このような感じで出来上がりました。
光の加減で見えずらいですが、スキャン加工部分です。
これはトンボ部分。ラスター加工ではなく、ベクター加工によるマーキングです。
こちらは切り出された長方形のパーツ。とても綺麗な切断面です。
垂直度合いもバッチリです。
これが完成品
切り出されたパーツが綺麗なので、捨てるのが勿体無い気がします。
レーザーを使えば、とくに特筆すべき加工ではないのですが、レーザーだからこそ出来る加工ともいえます。
レーザーを使わないアクリルの切断は、とても大変だと思います。
詳細は、レーザーワークスまで。
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