最近、レーザーカット(切断)の記事のアップが減っていますが、実際は、かなりの数をこなしています。ただ、テストで依頼される内容が、比較的特殊な素材が多く、秘匿事項扱いのため、ブログにアップすることが出来ないだけです。
ということで、今回もレーザー刻印(レーザーマーキング)の記事をアップします。
今回は、最近になってはじめた趣味のダーツ、そのダーツ矢やその他アイテムを収納する革製のダーツケースです。
今回は、裏面にレーザーを当てます。
ワンオフのアイテムで、治具を作るほどでもないので、位置決めはレッドポインターだけで合わせました。
黒色の革なので、レーザーを当てても、色が目立ちません。 後から色を入れます。
わりとアバウトに、色を塗ります。 本当は、赤色を入れる前に、発色を良くする為に、白っぽい色で下地を塗ることが望ましいです。今回は、下地にする色がなかったためオミットしました。
周りをふき取ると、このような感じです。やはり、下地は塗っておくほうが良いでしょう。
とりあえず完成です。 塗料を塗って、その後、シンナー系の薄め液ではみ出した所をふき取ると、革の表面が脱脂されて艶がなくなりますので、後から艶出しをしなければなりません。ちなみに、今回は靴用のクリームで磨きました。
実は、最初に、表面にレーザーで刻印を行っています。 刻印後、色を入れようとしたのですが、塗る塗料を間違えて失敗してしまいました。
ただ、失敗も、スキルアップには必要です。 次回の為の試金石ということで。
ということで、表面には二層プレートを使ったネームプレートを貼り付けました。
本当は、ダーツのバレル(胴体)にレーザー刻印を行いたかったのですが、ダーツのバレルはタングステンが使われているため、高密度レンズを使っても刻印が出来ません。
マーキングコンパウンドを使えばマーキングは出来るのですが、マーキングコンパウンドは摩擦によって剥がれてしまいますので、ダーツのバレルのように手で持つような部位には使わないほうが良いでしょう。
ちなみに、マーキングコンパウンドを使ってZIPPOライターにマーキングしているものもあるようですが、同様の理由により、当社ではお勧めしていません。
詳細はレーザーワークスまで。
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