今回の当社レーザー加工機ユーザー様は、京都大学 人間・環境学研究科 酒井准教授です。
もちろん国立大学である京都大学なので、商用使途ではありません。
酒井准教授が取り組まれている、さまざまな研究の中のひとつで、"都市は暑いのに、なぜ山は涼しいか?"
という発想から作り出されたのが『フラクタル日よけ』(特願2007-034413)です。
実際のフラクタル日よけは京都の複合ショッピング施設「新風館」に試験設置されております。
ちなみに、レーザー加工機は研究の一環としてフラクタルの構造モデルを作られるために導入していただきました。
こちらは、そのモデルでフラクタル日よけとは形が違いますが、フラクタルの構造分析のために、キャンパス内の樹木をスキャンして、そのデータをもとに作られたものです。
まるで脳のMRI画像を見ているようですが、構造的には、アクリル板にスキャンした画像をレーザーマーキングし、それを重ね合わせています。
写真ではわかりづらいですが、実物を見ると3D画像に見えます。
巷には、クリスタルの中に立体を形成するレーザーもありますが、この方法を使うと、擬似的な立体を作ることができそうです。
アクリルを重ね合わせて出来上がったものに、下から光を当てることによって、このように像が浮かび上がります。
このテクニックは、商用でも十分に通用しそうです。
ガラスよりも透明度の高いアクリルならではの特性です。
こちらは別の樹木をスキャンしてつくられたモデルです。
斜めから見ると、構造がよくわかります。
真横から見ると、像がなくなります。
フラクタルについての理論は、私にはわかりかねますが、いずれにしても、地球にやさしい研究をされているということです。
詳細はレーザーワークスまで。
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