3月1日

レーザーマーカーでレリーフ彫刻

レリーフ彫刻とは、半立体的な彫刻で、デザインを浮彫のような形で表現することが出来ます。

レリーフ彫刻を行うためには、彫刻の高低差がグレースケールで表現された画像ファイルが必要になります。これを3Dデザイン用語で、深度マップといいます。

こういった深度マップは、通常の画像と異なり、あまり出回っていません。ですので、深度マップは自分で作るしかないのですが、この深度マップを生成するためには3D編集ソフトと3Dデータが必要になります。

3Dデータにつきましては、海外のサイトから有償・無償で入手することも可能です。今回は、yeggiというサイトから無償のフリーデータを入手しました。

今回は、こちらのドラゴンハンターというタイトルのデータをダウンロードしました。ファイル形式は、3Dデータの一般的な形式のSLTフォーマットです。

ダウンロードしたファイルを3D編集ソフトで開きます。尚、この3D編集ソフトもフリーソフトです。

そして、編集機能の中から深度マップを選択し、深度を調整します。

3D編集ソフトで深度を調整したのち、Photoshopを使って、微調整を行いました。

調整済みの深度マップをLightburnで開きます。レーザーマーカーに付属するEzcadでも、出来なくはないのですが、Ezcadが得意とするのは、主にテキストマーキングなので、こういった画像系を処理するのであれば、間違いなくLightburnがお勧めです。

理由は、Lightburnには標準機能として、あらかじめ3D加工モードが搭載されているからです。

レーザー出力や、スキャン密度、彫刻スピードを調整したのち、加工を行います。

今回は、木材へ彫刻を行うので、CO2レーザーマーカーを使用しました。

CO2レーザーマーカー

これが完成品です。加工サイズは50mm x 50mmで、加工には10分程度を要しました。

しっかりと彫れているのが分かります。

こちらは、透明アクリルに彫刻したものです。木材ほどはしっくりきませんでした。

CO2レーザーマーカーではなく、ファイバーレーザーでアルミ板にも試しましたが、時間がかかるので途中でやめました。使用したファイバーレーザーのレーザー出力は最大で30Wなのですが、30Wだとパワー不足です。海外では60Wから80Wクラスのファイバーレーザーでやっているようです。 ファイバーレーザーで加工するなら、最低、50Wは欲しいところです。