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レーザー刻印(ステンレス)のマイクロスコープ画像

レーザーで金属を彫刻できますか?というお問合せを、よく頂くのですが、どれくらいの深さがあれば彫れている、とお答えできるのか、回答に困ることが多々あります。 ゆえに、当社では"金属をレーザー彫刻できます"という表現は使っていません。


極力、レーザー刻印、レーザーマーキング、という表現にとどめており、あくまでも目視で確認できる状態を示しています。


ということで、今回は、マイクロスコープによる拡大画像を掲載します。



今回は、手元にあったレザーマン多機能ツール(ステンレスボディ)に、高密度レンズとシングルストロークフォントの組み合わせで刻印してみました。



Youtube動画


こちらがレーザー刻印後。 LASER WORKSの部分が刻印箇所で文字高さは2mmです。定規部分はもともとあったものです。


こちらは、約50倍の拡大画像です。


刻印箇所が光って見えますが、これはマイクロスコープのLED照明の光が当たって反射しているからです。




深さ方向の距離感は、いまいちつかめませんが、あきらかに表面が溶けています。


ということで、物理的に表面が溶けている以上、滅多なことで刻印が消えることはありません。


それから、サイト上に掲載しているように、高密度レンズを使って刻印できる金属には限りがあります。 金・銀・銅などの貴金属系や真鍮、無垢のアルミ材には刻印できません。(アルミの場合はアルマイト剥離マーキングであれば簡単に加工できますが)

詳しくは、加工可能な素材(金属編)をご覧ください。



それから、レーザーマーキング剤(ペースト状の液体)を塗布して、焼き付ける手法は、当社ではあまりお勧めしていません。


理由は、軽い摩擦程度の物理的接触で剥がれ落ちてしまうことが多々あるからです。 飾り(ディスプレイ用)ならいざ知らず、日常的に接触が生じる製品(ステンレス製のジッポライターや筆記用具など)には、レーザーマーキング剤は使わないほうが無難だと思います。もちろん、これは個人的な見解ですが。


詳細はレーザーワークスまで。

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