先日加工したステンシルですが、やってみると結構楽しくて、せっかくなので、もう少し取り組んでみました。
本来は、トールペインティングというジャンルがあるらしく、その中のステンシルを使ったペインティングという位置づけになるのでしょうか。
調べてみると、トールペイント用のステンシルは、それなりに出回っているようですが、ネットで検索をかけても、どれも抽象柄や蝶や花、葉、文字、くらいしか見つけられませんでした。
ということで、個人的な趣味で、人物をモチーフにしたステンシルを作ってみることにしました。
画像は、ネット上の壁紙サイトから拾ってきました。もちろん、そういった画像で商売をするわけには行きませんが、今回は、あくまでも私の私的利用です。
しかし、そういった画像からステンシルが作れるなら、たとえば、自分の子どもや恋人の写真をベースにオリジナルのステンシルが作れるということです。
こちらは私のお気に入りの、ハリウッドの女優さんです。ディズニー映画にも出演されていますね。
この画像を、Photoshopを使って、シルエット状に加工します。 この加工にはPhotoshopのフルバージョンが必要です。このシルエット化を行う時、どれくらいデフォルメを行うかが決め手になります。欲張って詳細感を出すと、パーツが細かすぎて使いづらいステンシルになってしまいますし(レーザーカットにも時間がかかってしまいます)、かと言って、単純化が過ぎると誰の顔なのかわからなくなってしまいます。このあたりは、作り手の感覚に委ねられるところです。
シルエット状に加工した画像を、corel drawを使ってベクトルデータに変換します。
(※Photoshopを使ったシルエットデータの作成と、corel drawを用いたベクトルデータの作成方法については、ユーザー様に限り、アプリケーション講習で承ることも可能です。)
このデータを使って、シール紙にレーザーカッターでハーフカットを施します。
あえてシール紙を使った理由ですが、トールペイントは本来は手芸なので、手作業によるクラフト感を残したかったのと、デザインに制限を設けたくなかったからです。
シール紙を使わない場合は、絵柄の中にある、独立したパーツ(島になった部分)が抜け落ちてしまうため、パーツ同士を繋ぐブリッジを設ける必要が出てきます。そうなるとシルエットが崩れる危険があります。
(文字の場合は、ブリッジを設けてもデザインによっては、それがお洒落に見える場合もあります。)
次に、シール紙からペイントを施すパーツを剥がしていきます。
全てを剥がすと、既に、それっぽい感じになっています。(ハーフカットは、少しレーザーが強かった感じです。 テストなしで加工したもので・・・)
このあと、このステンシルをMDFに貼り付けて、缶スプレーで塗装します。(私には、トールペイントの技術はありませんので、いたしかたなく)
少し乾燥させてから、シールを剥がしていきます。
細かい部分は、カッターの先やピンセットでめくると良いでしょう。
ということで、全てを剥がして完成です。
Photoshopでシルエット加工を行う際にデフォルメが強すぎると、誰の顔なのかわからなくなってしまいますが、おそらく今回は合格点でしょう。(70点くらい?)
最終目標は、このように私のバイクのパニアケースに、このトールペイントを施すことです。(画像は仕上がりイメージです)
詳細は、レーザーワークスまで。
Comments