レーザーによる厚めのアクリル板のカット

さて、今日は厚めのアクリル板のカットです。 搭載されているレーザーは30ワットの発振器です。 フォーカスレンズを焦点距離の長いタイプに交換し、厚物の切断なので光軸をしっかりと調整してやります。

新型のVERSALASERは、旧型と違って、調整用アライメントモードが搭載されているので、光軸調整が正確に行えます。なぜならレーザーポインタによる調整ではなく、実際のレーザーによる調整が可能だからです。

さて、前置きが長くなりましたが、アクリル板は市販の押し出し成型品(インジェクション)の10mmを使用しました。

材料をVERSALASERにセットして、焦点距離を合わせます。


焦点は、材料にピッタリと合わせるのではなく、若干、焦点をずらしてやります。通常は、オートでフォーカスを合わせますが、こういった特殊な場合はマニュアルでフォーカスを合わせるほうが確実です。

出力は100%に設定しましたが、プロッタースピードは限界まで遅くする必要はありません。

これで出来上がりです。 パルスレーザー特有の、切断面の縞模様もなくテーパーもほとんどついていません。 厚物の切断は、たまにしかない、というお客様なら25~30ワットのレーザーで充分でしょう。 ついでに、10mmと5mmのアクリルを重ねて切断してみました。(左側) 結果としては切断できたのですが、アクリルとアクリルの境目の空間に熱が拡散し、熱の伝導効率が変わったため、5mmのアクリル板に若干のテーパーが生じてしまいました。 15mmのアクリルであれば、もっときれいに切断できると考えられます。 ただ、あまりにも切断スピードが遅いので、25~30ワットクラスでの15mmの切断は実用には向かないと思います。 あくまでもエマージェンシーという考え方がよいと思います。