マホガニー製のフリスクケースに、アステカのカレンダー模様をレーザー彫刻してみました。

アステカカレンダーの画像は、彫刻業界ではそこそこメジャーな絵柄で、彫刻機を扱う販社さんは大体お持ちのようです。
海外のサイトで、JPGやEPSのベクターグラフィックとして販売されているようです。
本来は、このように全体がカレンダー(アステカ暦)として意味のあるものなのですが、別にカレンダーとして使うわけでないので、部分的に切り出して使うことにします。

もちろん、縮小して全体を彫刻することも出来ますが、あまりにも芸がないので、このように、部分的に使うことにします。

ちなみに、JPG画像はデータを圧縮しています。JPGデータを使うと微細な部分が潰れます。もちろん、今回の加工で使用したのはベクトルの要素を持つEPSデータです。
ですので、本ブログの画像を使っても、後述のような微細彫刻は出来ません。
ということで、いつものように厚紙で位置決め用の治具を作ります。

今回は、模様が細かいので高密度レンズを使います。ノーマルレンズでも彫刻は出来ますが、高密度レンズを使うと、さらにシャープに仕上がります。

今回は、彫刻のクォリティを重視し、加工速度をMAXスピードの1/4程度に落としています。また駆動解像度(走査密度)もMAXにしています。 もちろん、そのまま(スロースピード=レーザー照射時間が長くなる)だとレーザーが強すぎるので、速度を落とした分だけレーザーの出力を絞り、過度な熱が材料に加わらないように設定しています。
ということで、これがレーザー彫刻直後です。ヤニの成分が表面に付着しています。焦げているわけではありません。(少しは焦げていますが・・・)

ヤニを落とすと、綺麗さっぱりです。 70mm x 35mmのサイズに、このクォリティです。 ただし、このクオリティは材質が硬く、密度の高いマホガニーだから出来るのであって、熱で溶けるプラスチックや水分が多く密度の低いヒノキのような木材では、同じデータ、設定を以ってしても、同様の仕上がりにはなりません。

細かい部分を拡大すると・・・

彫刻の深さは、概ね、0.7mm程度です。

出来上がったものに、フリスクをセットします。

印刷やプリントに比べると、あきらかに高級感があります。(主観ですが・・・)

ということで、珠玉の逸品が完成です。 (これも主観ですが・・・)

なお、ケースは高級になりますが、フリスクの味はそのままですので・・・。
詳細は、レーザーワークスまで
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