陶器(ペット用骨壺)の彫刻にレーザーをご検討されているお客様のご依頼で、CO2レーザーマーカーを使ってサンプルを作成しました。
陶器、正確には陶磁器で、骨壺は表面に釉薬によるガラス質の層(吸水性がない)があるので、磁器になります。
陶器の彫刻には、ファイバレーザー、もしくはCO2レーザーがお勧めになります。ただし、今回の場合、磁器になりますので、適切なレーザーはCO2レーザーとなります。
CO2レーザーマーカー LW-CO2
ファイバーレーザーは、釉薬による透明なガラス質の層を透過してしまい、ガラス層の下の層に直接作用します。 そのため、下層におけるレーザーの反応時に生じたエネルギーが、ガラス層に影響を与え、ガラス層が破砕してしまいます。
画像のように、表層が下層よりも大きく削られたような状態になります。
これに対してCO2レーザーは、ファイバーレーザーの波長1064nmに対して、10600nmと非常に長く、透明な材料にも吸収されます。陶器のようなセラミックス素材については、ファイバーレーザーのほうが、はるかに吸収されやすく掘削力があるのですが、磁器の場合は、CO2レーザーがお勧めになります。
こちらは、CO2レーザーによる加工です。ガラス層も加工してくれるので、ファイバーレーザーのようなガラス質の破砕が起きていません。 これであれば、後から色入れしても綺麗に着色できると思います。
ということで、こちらが完成品です。
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