既に商品化されて、市場にも出回っているのですが、今回はデニムへのレーザーマーキングです。
ちなみに、私がいちばん最初にデニムにレーザーを当てたのは、この業界に入った初期の頃で、かれこれ10年前になります。
デニムへのレーザーマーキングは、とくに難しいものではなく、レーザー加工機があれば誰にでも簡単に出来ます。もっとも、そのレーザー加工機が、さほどお安くはないのですが。
今回、用意したのは、サイズが変わって履けなくなったデニムパンツです。
今回、加工するデータは、CorelDraw X5のクリップアートのデザインを使いました。
このデータを、マーキングエリアに合わせ、サイズと彩度、濃度、を調整します。
さて、加工するデニムパンツですが、このような形でレーザー加工機に収まるサイズにたたみます。その際、こういった手芸用のグッズを使うと、マーキングエリアを確定しやすくなります。
これを、レーザーの加工エリアに配置し、レッドポインタを使って位置決めを行い、焦点を合わせます。
焦点合わせは、アバウトに行いました。なぜなら、多少、高さにムラがあるほうが、レーザー照射による色落ちにムラが出て、今風になるからです。 同じ色合いで、絵柄をクッキリさせると印刷みたいで味気ないですから。
ということで、レーザーマーキングを。
これが加工直後。
実は、出力設定が弱すぎて、色合いが薄かったため、1度目終了後、再度、レーザーを照射しました。
ただし、レーザーが強すぎると穴が開いてしまったり、デニムのオンス数によっても色落ち度合いや糸の強度が異なりますので、一度はテスト照射をしたほうが良いです。
この太ももサイズのエリア(30cm x 20cm)の場合、約7分でマーキングできます。
一部、レーザーが強すぎて糸のほつれが生じてしまいましたが、これも今風(ダメージ加工)と考えれば問題ないでしょう。(おそらく)
格好いいかどうかはわかりませんが、とりあえずは完成です。ただ、サイズが合わず履くことができないので、ショールームに飾ることにします。
もちろん、ウエストが太くなったわけではありません。 なので、腰履きならいけるかもしれません。
詳細はレーザーワークスまで。
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