今回のブログは、加工ではなく機能の紹介です。 当社が扱うレーザーカッターは、PCにインストールされたコントロールソフトで制御されるのですが、通常は、グラフィックソフトやCADソフトなどの編集ソフトウェアから印刷することによって、コントロールソフトに加工データが渡されます。 したがって、レーザーで加工を行うためには、レーザーに対応している指定の編集ソフトウェアが必要になるのですが、現在では、メジャーなグラフィックソフトやCADソフトは、以前と異なりオンライン認証が必要なライセンス形式を採用しているため、PCの数だけライセンス契約が必要になります。
今回紹介する『ダイレクトインポート』というアドイン(ADD-IN)は、PDFファイルとDXFファイルを、直接、コントロールソフトに取り込み、レーザー用に変換することが出来ます。 PDFファイルもDXFファイルも、それぞれグラフィック系、CAD系のソフトでは、ほぼ対応済みのメジャーなフォーマットですので、『ダイレクトインポート』があれば、印刷用に編集ソフトウェアを入手する必要がなくなります。 【PDFの場合】 画像が貼り付けられたPDFのファイルです。このPDFはA4サイズです。
レーザーのコントロールパネルにあるJOBファイル管理メニューで、インポートを行います。
レーザーのコントロールパネルにあるJOBファイル管理メニューで、インポートを行います。
インポートでPDFのファイルを読み込むと、取り込み時のオプションを聞いてきますので、指定がある場合は、該当オプションを有効にします。
インポートが終わると、取り込んだPDFファイルの画像がコントロールパネルに渡されます。 あとは、コントロールソフト上で、加工位置の調整やレーザーの出力設定を行ってレーザー加工を始めるだけです。
【DXFの場合】
DXFファイルの場合は、部位ごとに線色を指定しておくとレーザー加工時に便利です。
PDFファイルの場合と同様に、DXFのファイルをインポートします。
DXFをインポートすると、取り込み時のスケール(拡大・縮小)指定、加工の順番など、より細かな内容を指定することが出来ます。
インポートが終わると、取り込んだDXFファイルがコントロールパネルに渡されます。
レーザーを操作するオペレーターが少数の場合は問題ありませんが、例えば、学校のように、たくさんのライセンスが必要な場合は、レーザー本体と接続されるサーバーPCに『ダイレクトインポート』を入れておけば、大人数での運用コストを下げることが出来ます。
比較的高価なオプションになりますが、それ以上に高価な編集ソフトを何本も購入することを考えると【ダイレクトインポート】はお薦めのアドインではないかと思います。
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