2010年11月5日

排気装置用サイレンサーのテスト

集塵装置の製造メーカーから排気音を抑えるサイレンサー(消音器)がリリースされたので、テストを行ってみました。

こちらが、そのサイレンサーです。 

内部は、サイレンサーのセオリーを踏襲したパンチングメタルに吸音材という構造です。

吸音材の厚みは、結構あります。 大きな消音効果が期待できそうです。

ということで、早速テストを行います。 騒音の測定には、ハンディタイプのデジタル騒音計を使いました。 本来は、防風スポンジをマイク部分にセットして使うものなのですが、今回の測定は、排気音という空気振動そのものを計測するため、あえて外して計測を行いました。

計測は、自動車の近接排気音の測定基準と同じ条件でやりたかったのですが、ショールームがさほど広くなく、密閉された空間で、且つ、音を吸収するモノがほとんどないため(もっとも床はカーペット敷きですが)、壁による反射音が生じるという、かなり厳しい条件での測定になりました。 

騒音計は、排気口から水平方向に50cm離した位置での測定です。通常は、水平ではなく、45度の角度で50cm離さなければならないのですが。 なので、これも通常よりも厳しい条件になっています。

ということで、今回は音声付の動画です。

測定結果は下記の通りです。

1.室内排気仕様の場合 66dB~68dB

2.サイレンサーなしの場合 76dB~78dB

3.サイレンサー付きの場合 65dB~68dB

ということで、実測で10dB以上の減衰を見込めるようです。

今回の計測条件は、通常よりも厳しかったのですが、実際の運用を考えた場合、例えば、窓から排気ダクトを出して使用している場合などは、夜間運転も気にならないぐらいのレベルまで、音を抑えることが出来ると思います。

■サイレンサーのスペック

価格は、比較的高めの設定ですが、基本的に業務用のワンオフ製品なので妥当な価格設定かもしれません。

ちなみに、この他にも口径の違いによって、3種類ほどのラインナップがあります。SC-2型は、いちばんコンパクトなタイプになります。

詳細は、レーザーワークスまで。