レーザーカッターで海苔をデザインカット

私が初めてレーザーを使って海苔をカットしたのは、かれこれ10年近く前になりますが、レーザーで食品を加工するという発想に辿り着いたのは、同じ頃、とあるお客様からチョコレートに刻印できないか?というお問い合わせをいただだいたからです。 

そのお客様は、今ではチョコレートへのレーザー刻印で特許を取られたのですが、私は私で、チョコが出来るなら他にも出来るだろうと思い、バナナやリンゴ、煎餅、クッキー、パン、などいろいろ試してみました。もちろん、海苔もその中の一つです。

そんな中、ここ1年位の間に数社の海苔メーカーの会社からお問い合わせをいただくことがあったので、今回は 海苔のレーザーカットを行いました。


それでは、今回は、葉っぱ(leaf)の形に切り抜いてみます。 葉っぱというデザインを選んだのは、食べ物として口の中に入れる際に、気分的な抵抗が最も少ないだろうと思ったからです。 

また、デザインを一から起こすのは時間がかかるので、例によって海外のデザインサイトからデザインデータを購入しました。


こういったサイトで売っているEPSデータには、ベクトル要素が含まれているので、レーザーでそのままカットデータとして使えるのですが、デザインが細かすぎるために、そのままレーザーに転送すると切断に時間がかかってしまいます。

ですので、いったん、EPSデータにラスタライズをかけてBMPデータに変換します。その後、Corelやイラストレーターのトレース機能を使って、再度、ベクトルデーターを生成します。その際に、ノード数を減らし、ラインにスムージングを掛けてやります。


こうすることによって、切断時間の短縮と、デザイン的に鋭利な部分や入り組んだ箇所は熱が集中しやすく焦げやすい、というデメリットを緩和することが出来ます。



それでは、早速、レーザーで切断してみます。


今回は、10ワットのレーザーで出力を50%まで下げてカットしました。また、レーザーのパルス密度(PPI)も低目に設定し、スピード値を上げて加工時間優先の設定にしました。


見た目的には全く問題ありませんが、食材の場合は食べることが前提なので、味、匂い、風味、といったモノが食べ物として許容範囲に収まる必要があります。 尚、切断ラインがスムーズでないのは、パルス密度を落としているからです。


ということで、加工のための海苔は何種類かを買ってきて、それぞれで設定を変えて切断を行いました。


海苔の種類によっては、おかしな?臭いがついてしまったものもあります。 あと、厚みのある海苔は、炭化による苦味が少し生じます。 数枚を重ねて切るテストも行いましたが、想定内ではあるものの、切断の厚みが増すことによってレーザーの出力を上げざるを得ないために過剰な炭化が生じて苦くなってしまいました。

結論から言うと、味付け海苔が最も抵抗なく美味しく食べることが出来ました。 言うまでもなく味付け海苔の塩味や旨味が、ほんのわずかに付いた苦味を相殺してくれたようです。

海苔を切断するたびに、味と風味のチェックを兼ねて食べました。 しばらくは、海苔は要らない感じです。

出来上がった海苔は、本日の私のランチと化したことは言うまでもありません。


いつかは、こんなお弁当が出まわるでしょうか?


詳細は、レーザーワークスまで