2010年9月
第6世代 iPod nano にレーザー刻印
2010年9月13日(月)15:40

Apple社からリリースされたばかりの第6世代 iPod nanoにレーザー刻印を施しました。

Appleストアで注文したのですが、まさか中国の深センからクロネコヤマトで直送されてくるとは思ってもみませんでした。

前置きはさておき、早速、梱包を開封すると、こんなキュートなパッケージに入っていました。いつもながらApple社のセンスの良さには脱帽です。





前面はご覧の通り、タッチパネルが面積のほとんどを占めているので、当然、レーザー刻印は裏側になります。



レーザー刻印の位置は、やはりバランス的にAppleロゴマークの上部がいちばん良いようです。Appleストアのレーザー刻印サービスも大体同じあたりです。

といことで、早速、刻印データを作ります。 中央部のロゴを避けなければならないので、iPodをスキャナで取り込み、データ作成の際の下絵にします。 ちなみに、この文字のサイズは7ポイント、最大文字高さが約2.5mmです。


iPod nanoを治具にセットし、


レーザーのパラメータをセットします。今回は、プリンタドライバのマテリアルデータベースを使用しました。 言語は英語になっていますが、もちろん日本語表記も可能です。


作成したデータの刻印文字だけを印刷します。


Youtube動画


このような感じで仕上がりました。ただ、色の発色が若干、ピンク色に見えます。 
実は、開梱して現物を見てすぐに気がついたのですが、被膜(塗膜)がこれまでのものよりも厚い気がしたので、マテリアルデータベースのパラメータを少し変えて、レーザーを強めに設定したのですが、それでも、まだ少し弱かったようです。 レーザーをもう少し強めに当てれば、もっと白く発色するはずです。 









こういった刻印サービスは、刻印するメッセージの内容がポイントです。 名入れ(名前)ならともかく、『頑張れよ オヤジより』なんて、レーザー刻印されたら・・・あまりにベタすぎて、逆に、結構、ウケるかもしれないですね。 ただ、私なら少し照れますかね。

詳細は、レーザーワークスまで



レーザー刻印(ステンレス)のマイクロスコープ画像
2010年9月 3日(金)14:21
レーザーで金属を彫刻できますか?というお問合せを、よく頂くのですが、どれくらいの深さがあれば彫れている、とお答えできるのか、回答に困ることが多々あります。 ゆえに、当社では"金属をレーザー彫刻できます"という表現は使っていません。

極力、レーザー刻印、レーザーマーキング、という表現にとどめており、あくまでも目視で確認できる状態を示しています。

ということで、今回は、マイクロスコープによる拡大画像を掲載します。


今回は、手元にあったレザーマン多機能ツール(ステンレスボディ)に、高密度レンズシングルストロークフォントの組み合わせで刻印してみました。



Youtube動画


こちらがレーザー刻印後。 LASER WORKSの部分が刻印箇所で文字高さは2mmです。定規部分はもともとあったものです。


こちらは、約50倍の拡大画像です。


刻印箇所が光って見えますが、これはマイクロスコープのLED照明の光が当たって反射しているからです。





こちらは、約200倍に拡大した画像です。


深さ方向の距離感は、いまいちつかめませんが、あきらかに表面が溶けています。





ということで、物理的に表面が溶けている以上、滅多なことで刻印が消えることはありません。

それから、サイト上に掲載しているように、高密度レンズを使って刻印できる金属には限りがあります。 金・銀・銅などの貴金属系や真鍮、無垢のアルミ材には刻印できません。(アルミの場合はアルマイト剥離マーキングであれば簡単に加工できますが)
詳しくは、加工可能な素材(金属編)をご覧ください。


それから、レーザーマーキング剤(ペースト状の液体)を塗布して、焼き付ける手法は、当社ではあまりお勧めしていません。

理由は、軽い摩擦程度の物理的接触で剥がれ落ちてしまうことが多々あるからです。 飾り(ディスプレイ用)ならいざ知らず、日常的に接触が生じる製品(ステンレス製のジッポライターや筆記用具など)には、レーザーマーキング剤は使わないほうが無難だと思います。もちろん、これは個人的な見解ですが。

詳細はレーザーワークスまで。


マホガニー製フリスクケースにアステカ模様をレーザー彫刻
2010年9月 1日(水)16:09

LIFE(ライフ)さんの、マホガニー製のフリスクケースに、アステカのカレンダー模様をレーザー彫刻してみました。



アステカカレンダーの画像は、彫刻業界ではそこそこメジャーな絵柄で、彫刻機を扱う販社さんは大体お持ちのようです。
海外のサイトで、JPGやEPSのベクターグラフィックとして販売されているようです。

参考URL:http://avaxhome.ws/graphics/vector/vecistock000006143915vecvacal.html


本来は、このように全体がカレンダー(アステカ暦)として意味のあるものなのですが、別にカレンダーとして使うわけでないので、部分的に切り出して使うことにします。


もちろん、縮小して全体を彫刻することも出来ますが、あまりにも芸がないので、このように、部分的に使うことにします。

ちなみに、JPG画像はデータを圧縮しています。JPGデータを使うと微細な部分が潰れます。もちろん、今回の加工で使用したのはベクトルの要素を持つEPSデータです。

ですので、本ブログの画像を使っても、後述のような微細彫刻は出来ません。


ということで、いつものように厚紙で位置決め用の治具を作ります。


今回は、模様が細かいので高密度レンズを使います。ノーマルレンズでも彫刻は出来ますが、高密度レンズを使うと、さらにシャープに仕上がります。


Youtube動画

今回は、彫刻のクォリティを重視し、加工速度をMAXスピードの1/4程度に落としています。また駆動解像度(走査密度)もMAXにしています。 もちろん、そのまま(スロースピード=レーザー照射時間が長くなる)だとレーザーが強すぎるので、速度を落とした分だけレーザーの出力を絞り、過度な熱が材料に加わらないように設定しています。

ということで、これがレーザー彫刻直後です。ヤニの成分が表面に付着しています。焦げているわけではありません。(少しは焦げていますが・・・)


ヤニを落とすと、綺麗さっぱりです。  70mm x 35mmのサイズに、このクォリティです。 ただし、このクオリティは材質が硬く、密度の高いマホガニーだから出来るのであって、熱で溶けるプラスチックや水分が多く密度の低いヒノキのような木材では、同じデータ、設定を以ってしても、同様の仕上がりにはなりません。

細かい部分を拡大すると・・・


彫刻の深さは、概ね、0.7mm程度です。


出来上がったものに、フリスクをセットします。


印刷やプリントに比べると、あきらかに高級感があります。(主観ですが・・・)


ということで、珠玉の逸品が完成です。 (これも主観ですが・・・)


なお、ケースは高級になりますが、フリスクの味はそのままですので・・・。


詳細は、レーザーワークスまで